アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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ゴールデンウィーク休暇のお知らせ

誠に勝手ながら、4月26日(水)から5月9日(火)までの間、お休みを頂いております。

期間中は、ショッピングカートとメールオーダーでのご注文の重複トラブルを生じさせないため、PANDAN TREEのホームページを、一旦閉じさせて頂いております。
営業再開は5月10日(水)からとなります。

しばらくの間、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございませんが、何卒ご了承下さいませ。

尚、期間中に頂いたお問い合わせに関しましては、10日以降にお返事させて頂きます。

期間中、ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承の程お願い致します。

~ PANDAN TREE 店主 ~

プルメリアの花

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一枚のイカットができるまで

だいぶ暖かくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
こちら神奈川も桜が散り始めましたが、これから夏に向けて一気に暑くなってくるのでしょうか(^^;。

さて、これまでPANDAN TREEのコラムや織物情報サイト内などで、イカットの制作工程をご紹介させて頂いておりますが、今回はイカットが出来るまでの、おおよそ・・・、だけれども(^^;、具体的な期間についてのお話しを。

私自身、スンバ島イカットが大好きなためか、その紹介にはどうしても浮足経ってしまうことが多かったりします(*^^*)。
こういった店主といったこともあってか、日頃ご愛顧頂いているお客様の中にも、やはりスンバ島イカットの魅力にはまってしまった方も多く、色々とご質問やお問い合わせを頂く事がございます。

その中で、
「一枚のイカットが出来るまで、実際どの位の時間が掛かっているのですか?」
といったご質問を頂く事も。

世界的にスンバ島イカットと言えば、ヒンギーと呼ばれる男性用の腰衣兼肩掛けを思い出される方が多いかと思います。
このヒンギーは、腰から肩へと身体に巻きつけるように使用されるため、大きさは幅1m前後、長さが2m前後と大判の部類になります。

では、この位の大きさのスンバ島イカットが出来るまでの各工程に費やされる時間とは・・・。

モチーフの細かさや、糸の染めのなど、各作り手さんの拘りによって多少の違いは見られますが、一枚のヒンギーが出来上がるまでに、おおよそ一年程の期間が費やされます。

まず、スンバ島イカット作りの工程を、ごくザッとご紹介しますと、

(1)糸を括る
(2)糸を染める
(3)織る

といった感じになります。

現在は機械紡績糸での染織が主体となっておりますので、染織に先立つ綿の栽培や採取、綿打ち、そして紡ぎといった工程はありませんが、機械紡績糸の状態や地域によっては、予め洗ったり精錬したり、または使用する染料によっては染色時に染料が浸透し易いように(濃く染まりやすいように)、媒染材に浸したり煮たりすることもあります。

ではまず、
(1)糸を括る

スンバ島イカットづくり1

モチーフ(文様)の展開が肝とも言えるスンバ島イカットの中でもヒンギーのような大判な織物の場合、やはりある程度の期間が掛かり、2ヵ月程費やされます。
ただ、イカット一枚分ずつを括るのではなく、現在では多い場合は4~10枚分、モチーフの表れ(絣足の鮮明さなど)に拘ったつくり手さんだと3枚分程に限定して、纏めて括られます。
昔はつくり手さんが頭の中のイマジネーションを駆使して下絵なしに括りが行われていましたが、昨今は下絵を描いて括られる事が多くなりました。

(2)糸を染める

スンバ島イカットづくり2
スンバ島イカットづくり3
スンバ島イカットづくり4

スンバ島イカットの場合、主に使用されるのは藍、茜、ウコンなどとなりますが、各色、染めては一日掛けて乾かし、また染めては乾かし・・・という作業を、納得のいった濃さになるまで繰り返します。

例えば藍の場合は、淡く染めるには2回、濃く染めるには5回染めを繰り返すそうで、こうした濃淡を活かしたイカットは、非常に手の込んだ物とされます。
因みに、季節によっても綿糸への染料の浸透具合が異なるため、雨季には5回程で濃く染まるのが、乾季は10回程染めないと濃くならないそうで、平均すると藍染めには2ヵ月程掛けているそうです。

このような具合に、各色納得のいく色合いになるまで、繰り返し染めていきます。

因みに、原料となるインド木藍は4ヵ月で育つそうです。

この「染め」の後に、括りを解き、木枠に掛けて整経をしますが、この整経過程も、しっかりしたモチーフのイカットを作り上げるのに重要な工程です。
地道な作業ですが、1日2日で済むという訳でもなく、数日かけてじっくりと模様合わせをしていきます。

(3)織る

スンバ島イカットづくり5

染織風景というと、この織り作業を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は織り作業は他の工程に比べると意外と短く、2週間程となります。
この2週間というお話しをすると、大きさの割に意外に短時間に思われる方も多いようで、逆に括りや整経といったこれまで目に付き難かった工程に興味を持たれ始める事も。

そうなんです。
この括りや整経は地味な作業なので、スポットライトが当たり難いのですが、イカットの出来栄えを左右する非常に肝心な工程なんですよね(^-^)。

尚、雨季は農作業に力を入れるため、染織活動が盛んになるのは、主に乾季となります。
そうした生活サイクルという事もあり、一枚のイカットが出来上がるまでが、約1年となるそうで、括りや染めなどで幾枚分かの制作を進めていく事もあり、一人の女性が一年につくるイカットの数は、およそ10枚前後とされます。

スンバ島イカットづくり6

前出のように、1970~80年代頃から機械紡績糸が広まる前は、綿の栽培~収穫~綿打ち~紡ぎの作業も必要でしたので、当時の苦労も大きかったのでは・・・と思います。

因みに、以前当ブログでも紹介させて頂いたのですが、いにしえの再現という事で、スンバ島産の手紡ぎ綿を集める事からイカットづくりをした島の知人は、綿集めに2年(!)掛かり(^^;、その数年後、もう一枚分を栽培してギブアップしたそうです(^^;。

スンバ島はサバンナ気候という事で、乾燥の厳しい島ではありますが、代々伝えられてきた文化に包まれた非常に魅力溢れる島です。
そんな島で染織を行っている魅力的なつくり手さん達に、是非会いに行ってみて下さい(^-^)。

スンバ島藍染めイカット

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3cmのハザマ

ウグイスの鳴き声も聞こえ始めた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
まだまだ肌寒さも残っておりますが、桜のつぼみも開花の準備を始めた様子で、春が待ち遠しいものですね。

さて近頃、宅配便の値上げに関するニュースがチラホラ見られますね。
ネットショップを運営する側という事で、日頃発送で宅配便のお世話になっている身ですが、かく言う私も、気が付けば月一位の頻度で私的に○mazonを利用していたりします(*^^*)。

何と言っても、お店で使用する用具(特にアクセサリー作りの工具など)の中には、巷ではあまり取扱いのない物もあり、そんな時にはやっぱり○mazonさんの存在が大助かり。

「あっ、そう言えば、こういう物が必要だな」
と気付いた度にリストアップしておいて、ある程度必要な物がまとまってから注文しております。

そんな訳で、先日もこんなスケール↓

定形外郵便用スケール

を含めて5種の品を注文してみましたが、○mazon発送品ばかりで選んだのですが・・・、なぜか4回!に分割されました( ;∀;)。
もちろん、「できる限り商品をまとめて発送」を選択しています、ハイ・・・。
○mazonさん、4回はさすがに・・・多過ぎです。

そう言えば、イギリスの○mazonでは「急がなくて良いよ便」が選択出来るようになったそうですが、基本的に私もそんなに急を要する注文は殆どないので、こういう「急がなくて良いよ便」的なサービスが日本の○mazonでも始まったら良いのにな~・・・などと考える次第です。

という訳で、上の画像のスケールは一体何用か?・・・と言うと、定形外郵便用のスケール。

冒頭の様に、昨今、各配送会社の値上げが検討され始めているようですが、実は郵便局でも昨年末に、
「2017年6月1日からの郵便料金値上げ」
が発表されております。

PANDAN TREEの場合は、梱包材を含むと3㎝以下の厚さに収まる様には梱包出来ない物が多いので、必然的に昔から2㎝厚までの規定があるメール便は使用しておらず、代わりに遠方のお客様のために、定形外郵便もお選び頂けるようにしております。

・・・が、6月からは、この定形外郵便料金を厚さや大きさなどで「規格内」「規格外」と区別し、この「規格外」において値上げが生じることとなります。
(因みに、ゆうパック料金は据え置きのようです。)

上記の様に、当店の商品の場合、3㎝以上での梱包が殆どのため、「規格外」となり、6月からの新料金は下記のようになります。

50gまで・・・120円→200円
51g~100gまで・・・140円→220円
101g~150gまで・・・205円→290円
151g~250gまで・・・250円→340円
251g~500gまで・・・400円→500円
501g~1kgまで・・・600円→700円
1001g~2kgまで・・・870円→1,020円

こうして見てみると、結構な値上げ幅ですよね(^^;。
そんな訳で、もし3㎝以下に梱包できる余地のある場合は、規格内のちょっとお安い料金で発送できるかな・・・と思い、その際のサイズ測り用に画像のスケールを購入してみました。

最近は定形外郵便を選択される方は減っておりますし、ちょっと厚手の織物などの場合は、東北~東海にお住まいの方でしたら、ゆうパックとほとんど変わらないか、逆にゆうパックの方がお安くなる場合もありますので、一時は配送方法をゆうパック一本に絞ろうかとも思いましたが、やはり遠方からご注文頂いている方々の事を考えて、当面はこれまで通りゆうパック&定形外郵便の二本立てとさせて頂きました。

という訳で、宅急便だけでなく色々な分野で値上がり続きのご時世ですが、情報も上手く利用して買い物&生活上手になりたいものですね(^-^)。

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織物の中のモチーフ【パトラ文様】

寒さ厳しい日が続いておりますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は久し振りに「織物の中のモチーフ」シリーズを。
今回ご紹介させて頂くのは、“パトラ文様(パトラ写し)”。

この“パトラ文様(パトラ写し)”。
現在の東南アジアの染織に、大きな影響を与えてきた文様の一つと言えるかと思います。

「パトラ(patola)」自体は、インドのグジャラート州パタンで織られる絹の経緯絣の事で、昔はグジャラート州各地で織られていたそうですが、現在では数軒のお宅でつくられるのみとなっております。

この「パトラ」は、17世紀頃からオランダ東インド会社の輸出品として東南アジアにもたらされ、王侯・貴族のステイタス・シンボルとされました。

その後、「パトラ」に代表的にあしらわれる華美な花文様は人々にとっての憧れとなり、徐々に各地域の織物にもそうした文様を模した織物が、絹素材・綿素材を問わずにつくられるようになったそうです。

始めの頃は、こうしたパトラ風文様があしらわれた織物も、王侯・貴族にのみ着用が許された禁制文様であったそうですが、次第に広く庶民の間でも使用されるようになっていきました。

前出のように、「パトラ」はオランダ東インド会社の輸出品としてインドからもたらされたこともあってか、その拠点のあったインドネシアにパトラ文様の織物が多く見られますが、

パトラ文様1

パトラ文様2

パトラ文様3

カンボジアのサンポットホールや、タイのマットミーなどにも、「パトラ」の影響が見られます。

パトラ文様4

このように、「パトラ」は現在の東南アジアの染織に大きな影響を与えてきましたが、華麗な花文様のみならず、ハート文様や象の文様があしらわれた“パトラ写し”もあります。

こうした世界の繋がりが垣間見れるのも、また面白いものですね。

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ナガ族装身具

春が待ち遠しい今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、なかなか商品写真を撮る時間が作れずにおりましたが(^^;、今回は先日UPさせて頂いたナガ族のかんざしをちょっとご紹介したいと思います。

以前も少々UPさせて頂きましたが、水牛(バッファローボーン)製のこのナガ族のかんざし。
残りの在庫が少なくなった事もあり、
「何処かで扱っていないかな~・・・(´・ω・`)」
などと考えながら、いつもお世話になっている仕入れ先を昨年訪れた所、
「丁度この間、山から戻ってきた所なのよ」
と、オーナーが満面の笑顔。

そうなんです。
このオーナーさん、商材を探しに2~3週間山に入りっぱなしの事が時折あり、タイミングが悪い時には訪れても会えず仕舞いな事もしばしばだったりするんです(^^;。

その満面な笑顔のオーナーさんの仕入れ品の中に、ナガ族のかんざしが沢山!

思わず、買い占める勢いで大量購入してきてしまいました(*^^*)。

ナガ族かんざし
(これは一部です↑)

話変わって、この所、トランプ大統領がメキシコとの国境にフェンスを作ると宣言したニュースなどがありましたが、もう一ヶ所、個人的に見逃せないフェンス問題があったりします。

それは、このかんざしなども生み出しているナガ族の人々を分断するフェンス。
何やら、ミャンマー側が国境を確定したいとの事で、進めているそうです。

もし、興味がありましたら、どうぞこちらのニュースをご覧下さい。

「ミャンマー・インド国境のフェンス建設 インド側が懸念 / 2017-01-27」

The Financial Express (ニュース原文)

昔は、インド~ミャンマーからタイ北部へのナガ族の民芸品の流通ルートといったものもあり、ナガ族の方が遠路はるばる運んできてくれた100年程を経た素晴らしい工芸品に出会う事もありました。

ナガ族人面ペンダント

こうした交易の路が閉ざされるだけではなく、インドとミャンマーの国境線上に跨るようにお家を持つナガ族のお宅があったり、住民の場合はある範囲は自由に両国間を行き来出来ていたこれまでの状況が変わったりと、元々その地に暮らしていた同族の人々が分断され、このように翻弄されると言うのは、何とも切ないものですね。