アジアの織物 PANDAN TREE blog

アジアのことから身近なことまで、きままブログ
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明けましておめでとうございます

皆さん、明けましておめでとうございます。

こちら神奈川は、清々しい青空が続く新年となっておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

PANDAN TREEも、本日から本格的な仕事始めとなりますが、気が付けばこの春で15周年。
本当に、あっという間だった気がします。

今振り返ると、学生の頃にインドネシアのとある島で一枚の手織り物と出会ったのが、アジアの伝統織物との縁の始まりだったのかもしれません。

その後、東南アジアの織物にドンドンと魅了され(*^^*)、気が付けば織物を扱うお店を始めた訳ですが、本当に、縁というものは不思議ですね。
今思うと、右も左も分からない土地に飛び込んで織物を探す・・・という宝探し的な部分もあるスタートでしたが(^^;、これまでも様々な縁や出会いで支えられ、助けて頂いてきた部分もあったりで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さん、その節は本当にありがとうございましたm(__)m。

今年は区切りの良い15周年という事で、より一層、様々な魅力あふれる伝統の織物をお届け出来るよう、初心を思い出して励んでいこうと、現在、プランを立てている次第です。
どうぞ、お楽しみに!

という訳で、今年の干支は酉。
宜しかったら、こちらの「織物の中のモチーフ【鶏】」を、どうぞご覧下さいませ。

それでは、2017年もどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m。

スンバ島の海

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織物の中のモチーフ【牛】

早いもので、もう師走。
年末年始はクリスマス・大晦日・お正月と、何かと忙しくなってきますが、どうぞお体に気を付けてお過ごし下さいませ。

さて、今回は久し振りに「織物の中のモチーフ」シリーズを。
今回のお題は「牛」。

「牛」と言えば、以前、牛の角を基にした「鉤文」のモチーフをご紹介させて頂いた事があります。
因みに、この「鉤文」と牛との関わりを改めておさらいさせて頂くと、

スラウェシ島トラジャ族によってつくられるイカットの中には、セコマンディ(Sekomandi)と呼ばれる幾何学文様があしらわれる事が多いのですが、このセコマンディは元来‘大きな鉤’といった意味合いだそうです。
そこから、こうした鉤文があしらわれたトラジャ族のイカットの総称としてセコマンディと呼ばれたりしますが、この文様には水牛に因む意味合いが含まれているのだとか。

セコマンディ

トラジャ族は水牛を聖なる象徴と捉えており、その水牛の角なども幾何学的に表して、優れた子孫の誕生を祈念したり、祖先崇拝といった意味合いを込めたそうです。

そして、ティモール島の織物にも類似した水牛の角を基にしたカイ(Kai)やカイニー(Kainee)、カイフ(Kaif)と呼ばれる「鉤文」があしらわれる事が多く、その角は生命を表すとも言われているそうです。

カイ

また両地共に、水牛は祭儀の際の供犠として重要でもあります。

・・・と、幾何学的に牛の角を表した文様に関しては以前ご紹介させて頂いておりますが、今回は、牛そのものをあしらった文様について。

ここで登場するのが、私の大好きなスンバ島イカット。
スンバ島でも、牛と言えば‘水牛’がメインとなりますが、その水牛は、

ラジャ(王)の血統のシンボル
富の象徴(儀式の際に生贄にされたことから)
ラジャの葬式の際の供え物

という事で、『ラジャ(王)』や『富』を表す文様とされます。

その様な訳で、イカットの中にもラジャと共にあしらわれる事も多く、

王の証として牛と共に織り込まれたり、
スンバ島イカットの牛

王様の生活風景や葬儀の様子などを織り込んだ「ラジャストーリー」と呼ばれるイカットの、王様の家の飾りにも登場したりします。

スンバ島イカットの牛飾り

因みに、この水牛の頭蓋骨の飾りは、権力や富の象徴だそうで、全ての家に飾られている訳ではなく、村の権力者の家などに飾られています。

戸口の装飾

因みに、王族のお墓のドルメンにも、牛が彫り込まれております。

スンバ島ドルメン

このように、スンバ島の織物の中では、牛は王族にまつわる文様として登場する事が多くあります。

・・・と、王族と水牛の係わりを述べさせて頂きましたが、もちろん、王族以外の庶民の間でも、いにしえから農耕の際には重要な労働力として人間を助けてくれる、ありがたい存在でもあります。

そんなスンバ島随一の町ワインガプの中心地で、のんびり草を食む子牛。
イカットの名産地は、こんな喉か~な島だったりします(^-^)。

スンバ島の牛

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アクセサリー新作アップ致しました

寒さ厳しい日があるかと思えば、11月というのに20℃を超える暑い日もあったりと、なかなか服のチョイスと体調管理が難しい今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、夏から制作を始めておりましたオリジナル・アクセサリーですが、ようやく先日UPすることが出来ました。
新作UPのご連絡をお待ち頂いていた方々、完成まで長くかかりましたが温かくお待ち頂きましてありがとうございましたm(__)m。

今回は、使用のアジアンシルバーはカレン族シルバーに絞り、天然石&アジアンシルバーの他、オールシルバーの品を多めにしてみました。

【オールシルバーのオリジナル・アクセサリー・コーナー↓】
http://www.pandantree.com/accessory/original-asiansilver.html

以前も本ブログで書かせて頂きましたが、タイに仕入れに向かっても、カレン族シルバーのみのネックレスやブレスレットを豊富に置いているお店は少ないという実情があったりするのですが、それを補う意味合いで今回は多めに作ってみました('◇')ゞ。

あとは、初お目見えとして、カレン族シルバーのモチーフ付ピアスフックも使用しております。

オリジナル・ピアス1
オリジナル・ピアス2

そんな訳で、カレン族シルバーをふんだんに使用したラインナップとなっておりますが、出来るだけカレン族シルバーの輝きで統一感を出したかったので(カレン族シルバーとスターリングシルバーって輝きがちょっと異なるんですよね(´・ω・`))、今回はスターリングシルバー(925シルバー)のアジャスターは付けずに、全品カレン族シルバーのマンテルやフックを使用しております。
スターリングシルバーはごくごく一部の必須パーツで使用しているのみですので、これまで以上にエスニック感が増しているかと思います(^-^)。
どうぞ、ごゆっくりご覧下さい。

【オリジナル・アクセサリー・TOPページ↓】
http://www.pandantree.com/accessory/naturalstone-asiansilver.html

さて、そんな中、今回ご紹介したいのは、「スピリッツ・ロック(Spirits Lock)」。
・・・と言いましても、これまでもこの下のタイプのスピリッツ・ロックは、当ショップでも幾度か使用してきましたが、

スピリッツ・ロック1

今回、初登場は、こちらのタイプのスピリッツ・ロック。

スピリッツ・ロック2

従来のタイプに負けず劣らず存在感あふれるデザインとなっております。
因みに、他にもスピリッツ・ロックには種類があり、このピアスも同様にスピリッツ・ロックを表しているそうです。

スピリッツ・ロック3

スピリッツ・ロックの所以は、以前も本ブログで紹介させて頂いた事がありますが、

病気・事故などで魂が離れていかないように(亡くならないように)。
精神的な病に遭わないように(心も健康でいられるように)。
外から悪いものが入り込まないように(魔除け)。

といった感じで、心身を外の悪いものから守るために錠をかけるといった意味合いのようです。

こうした伝統の装身具に込められた思いや願いなどを聞く度に、
「あ~、伝統って良いなぁ~(*´ω`)」
と、またまた魅了されていってしまう PANDAN TREE 店主だったりしますm(__)m。

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織物の分類(タイかタイ族か・・・)

急激に寒さ厳しくなってきた今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて最近、なかなか商品写真を撮る時間が作れずに、新商品のご紹介が出来ず仕舞いでしたが、昨日、一部の織物の物撮りがようやく出来、近々UPさせて頂こうかと考えております。
(写真あってのオンライン・ショップなのに、物撮り時間が取れないというのも、なかなか悩み所ですよね(^^;・・・。)

今回紹介させて頂く織物は、タイ北部チェンマイ周辺などでつくられた幅広の浮織り布。

タイの浮織り布1

タペストリーやテーブルクロスなどとしても重宝なのでは・・・といった感じの、煌びやかさのある織物なのですが、この「タイの織物」を紹介させて頂く際に、いつもひとしきり悩むのが、
「どのカテゴリーに入れようか・・・(´・ω・`)」
という点。

と言うのも、今回UP予定のこの織物はタイ族をルーツにする文様が織り込まれた物で、実際にタイ族ルーツの人々も多く制作に携わっています。

タイの浮織り布2

と言いますか、元々タイの人々の中にはタイ族ルーツの人が多かったりもしますが(^^;、タイ製の織物の中には、制作背景的に「タイ族の織物」として紹介させて頂く方が適切な物も多くあったりします。
う~ん、悩ましい(´-ω-`)。

タイ族については、以前、こちらのブログで書かせて頂きましたが、なかなか頭がウニ(@_@)になるような複雑さ。

タイ・ラオス・ベトナム・中国・ミャンマーなど、広大なエリアに居住するタイ族ですが、こちらの織物にも、タイ族の織物と共通するナーガ(水の神)、タントラ、ドンソン文化由来の文様などが散りばめられており、タイ族の多く暮らすエリアでつくられた織物。

そんな訳で、いつもこうした産地&文様の織物をご紹介する際は、
「タイ(Thailand)の織物コーナーにしようか、タイ(Tai/Dai)族の織物コーナーにしようか・・・う~~ん(´-ω-`)・・・。」
と悩んだりしています。

でも、こうした民族的な云々を改めて調べてみると、以前は気が付かなかった事柄に目から鱗の時もあり、興味深いものだったりします。
という事で、今回、こちらの浮織り布は「タイの織物」コーナーに組み込んで近日中にご紹介予定ですので、どうぞお楽しみに。

その後は、ようやく完成したオリジナルアクセサリーの写真を撮って、UP準備をさせて頂こうかと思っております。
今回は、オール・カレン族シルバー製のネックレスやブレスレットを多く作ってみましたので、そちらもお楽しみに♪

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タイと国王

寒暖の波が大きい今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて10月13日にタイのプミポン国王が崩御されましたが、それに伴って様々な行事の中止なども生じている様子ですね。
そんな訳で、近々タイへ旅行される方は、最新の情報をチェックされることをお勧めします。

さて、タイを訪れた方でしたら、寺院や公共機関はもとより、お店、民家などなど、様々な場所に国王の写真や肖像が飾られている場面を見かけられたかと思います。

タイの国王1

タイの国王2

タイの国王4

カレンダーにも。
タイの国王5

時にはフロントのミラーにブロマイドが飾られていたり。
タイの国王3

・・・と、何気に写した風景写真に国王様の写真やグッズが偶然納まっていた・・・という事も多々あるのですが、それだけ敬愛されている証かと思います。

それ程国民に長く愛されてきた国王ですが、様々なロイヤル・プロジェクトを立ち上げ、貧しい農村部などの発展に尽力されてきました。

その中には、東北イサーン地方の絹織物マットミーや、山岳民族による染織品なども含まれており、本当にタイの町や村の津々浦々で、国王ファミリーの写真や肖像画を見かけます。

そんな中、日本では体験し得ないタイ体験と言えば、朝8時&夕方6時の国歌放送ではないでしょうか。
この時間に街中や、駅、ショッピングモール、市場などを歩いていると、タイの国歌が流れ、それと同時にあらゆる動きが、
「ピタッ!」
と止まります(中にはちょっと動いている人もいますが(^^;)。
椅子に座っていた人も立ち上がり、直立不動。

私もそうでしたが、初めてタイを訪れた観光客は、一斉のこの周りの変化に最初は、
「何事(・・??」
と、キョロキョロ不思議がりながら従うといった感じでしょうか(^^;。

大都市部の道路を走っている車が止まるという事はないようですが、ちょっとした地方都市位でしたら、車もバイクも国歌が流れ始めると、見事に止まります。

これ程までに国民に敬愛され、人気の高かったプミポン国王。

何気にちょくちょく起こるタイのクーデターの際にも、以前、こちらの記事でも紹介させて頂いたように、これまでは国王の、
「もう、やめなさい。」
の鶴の一声で丸く収まっていたり。

そう言う訳で、しばらくは治安・経済の不安定化なども懸念されているそうですので、渡航される方は、どうぞご注意下さいませ。